moon flower 別館
主に小説、マンガ(ボーイズラブが主)の感想を載せてます。たまに日々のたわごとも…ネタばれ注意!
【カッパでも愛してる】 樹生かなめ:著
カッパでも愛してる カッパでも愛してる
樹生 かなめ (2006/04/28)
講談社
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−あらすじ−
就職する会社がことごとく倒産してしまう…
「不幸菌を持つ男」
そう呼ばれる一色柊馬は友人で社長の瀬戸と今日も体を張った営業をしている。
しかしとうとう瀬戸の会社も危なくなってしまう。
そんな柊馬の前に新たな商談相手として現れたのは本郷グループ会長の息子で本郷銀行専務の彬だった。
大学時代、柊馬の父親の会社に融資する条件で柊馬の体を好きにしていた相手。
そしてまた同じように彬の元へ行くことになる柊馬…

−感想−
カッパなにさまカッパさま〜
『お母さんといっしょ』を思い出してしまった蕁麻疹出てる顔で友人の結婚式に出席したちさとです。
痒くて痒くてつらかったのよ〜

自分自身ばかりか、周りにいる人をことごとく不幸にしてしまう一色柊馬。
両親は離婚、父親は会社を乗っ取られ病死。母親の実家の老舗旅館も倒産。
そして就職する会社はすべて倒産、あるいは撤退。

そんな不運な男柊馬は双子の弟を大学卒業させるため、そして生活のために体を張って営業する日々。

そんな柊馬を雇った友人の瀬戸のところもとうとう危なくなった。

新たな融資先の条件は、柊馬を本郷銀行専務秘書として出向させること。
柊馬が逃げれば取引は中止。

本郷銀行専務の本郷彬。
彼は大学時代にやはり同じように父親の会社の融資を打ち切らない条件で、柊馬に関係を迫った相手。
また同じようにされてしまうことはわかっていたが、弟たちの言葉に、自分を迎えにきた彬に付いていくしかなかった…

こうやって書くと
結構シリアスのような感じですが、コメディータッチで軽く読めます。
特に最初の接待のシーンでは
「社会人ってつらいよね〜」
と言いたくなりますが、読んでるほうはありえないと思いつつ結構楽しめました。
(私がオバちゃんだからか?)

さて、彬に連れていかれた先はホテルの一室。
その夜、食事をとりながら彬からある意外な言葉を聞く。
「実は自分は癌だ」と。
そのために愛する柊馬のすべてが欲しいと言う。

「長生きしろ」
そうして二人の甘い?生活は始まるのですが…

自分の不幸体質で本郷の身になにかが起こるのでは?
と早速周りに災難を引き起こす柊馬は心配するが…

カッパは出てきません。
カッパ顔は出てきますが。
蕁麻疹はつらいです。身をもって知りました。
そしてカッパになります、顔が。

そんなカッパ顔でも愛せるのか?
それがテーマです。

実は柊馬に頼って欲しくて就職先に手を回し倒産させてきた彬。
おいおい、ほかの社員のことは考えないのかよ。

生まれたときからのお坊ちゃまには庶民の苦しみなんぞさっぱりわからないだろう。
と自分を納得させてから読めば面白いです。

出てくる脇キャラがとてもよかった。
特に双子の弟たち。
彼らに幸せが訪れますように。

そしてラスト。
柊馬の不幸菌と彬の愛
どっちが強いのか?

樹生かなめさん、実は読むのは初めてです。
これは読む人を選びそうな話です。
好きと嫌い両極端に分かれそうですな。

まあ、BLはファンタジーだとおおらかな気持ちで読めばそれなりに楽しめます。
まあ私はそんな風に読みましたが。


テーマ:BL小説 - ジャンル:小説・文学

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