![]() | リアル (5) 井上 雄彦 (2005/11/18) 集英社 この商品の詳細を見る1巻2001/3/24発行〜5巻2005/11/23発行 |
バイク事故を起こし、高校を中退した野宮。
ある日車椅子でバスケットボールをする男、戸川に出会う。
お互いにとって、運命の出会い。
そして彼らの生き方さえもが変わってくる…
−感想−
運命の出会い
これをそう呼ぶなら…
バイク事故を起こし、高校を中退した野宮。
何をやってもうまくいかない。
しかも、バイクに同乗して事故にあった夏見は心を開いてはくれない。
そんなある日、散歩の途中で出会ったドリブルの音。
車椅子でバスケットをする男、戸川清治。
運命の出会いだった。
野宮だけじゃない。
その出会いは彼らの生き方さえも変えさせた…
野宮。
彼の起こしたバイク事故。
同乗して事故に遭い、車椅子生活を強いられることになった夏見にとっては加害者であって。
高校を中退し、就職もままならず、どん底の野宮。
そんな彼が戸川に出会い、確実にステップアップする彼を見て、自分も前に進もうとする姿。
馬鹿で一生懸命でかわいい。
特に運転免許を取った次の日、夏見に会いに高速に乗る所がかわいい。
(そしてそんな彼の助手席に乗る夏見もある意味すごい)
戸川。
幼い頃から父の夢を託されてきた彼。
しかし、自分のやりたいことを見つけ、父親に認められたとき発病。
そして…
迷っていた彼は「ヒーロー」に出会い、新たな夢を目指す。
彼もまた、野宮に出会い変わっていく。
2人で賭けバスケをやったりしてたが、やがて目指すものが出来る。
そしてそれに向かって進んで行こうとしています。
野宮と違い、目標が出来ればそれに向かってひたすら進んでいきます。
病気により夢と足を失い、そこから這い上がってきた精神力。
その強さの違いが、野宮との違いなのでしょう。
「誰よりも 速く 戸川清春」
その夢がかなうのはいつだろう…
高橋。
少しの努力で何もかも上手く行っていた彼に起こった災難。
今彼は身体だけでなく、心も戦っている。
そんな彼が「現実」を受け入れられる日が来るのか?
自分だけでなく、周りを見る目。
それが出来たらまた彼の人生の変わってくるのでしょうか?
まだまだ続いています。
6が秋に出るのかな?
予告だと高橋のことみたいですが。
作者は「SLAM DUNK」を描かれていた井上雄彦さん。
「SLAM DUNK」を期待していると、ガツンとやられます。
「リアル」
題名通り、リアルです。
確かにバスケット(主に車椅子)が元ですが、それだけを描いているわけではありません。
どちらかと言うと、それにかかわる人たちの人生を主に描いています。
そしてその人生が、まさに「リアル」
特に交通事故に合い、下半身不随になった高橋。
きれいごとじゃない現実が描かれています。
「障害」を持つ本人、そして家族、世間。
何よりそれを取りまく「現実」
登場人物たちはかっこいいヒーローじゃない。
「今の現実」を生きている人ばかりです。
パスをくれ
ボールが触りたい
誰にも負けねぇ
誰よりも速く…
バスケがしてぇ
彼らの望みや情熱
いや、そんな生易しいものじゃない
飢えが渇望が聞こえてくる…
胸の奥が痛い
魂ごと震える
そんなマンガに出合った気がします。
きっと1年前の私だったら感じなかったこと。
今の、道に迷っている私だからこそ、感じたこの思い。
こんな「魂ごと持っていかれるような思い」は初めてかもしれない。
人生に迷いはつきのもだけど。
それを選択することができる。
それは幸運なことかもしれない。
6巻の感想はまた後日
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